TINY TERRORは、横幅わずか30cm程度の超小型ながら 15W 出力によって中規模ライブハウスにも対応できる、クラスA回路の真空管アンプヘッド。小型ヘッドアンプの先駆けとなった本機は、3ツマミのみのシンプルなコントロール類ですが、GAIN ツマミの調節によってクリーンからクランチ/オレンジ独特のジューシーなドライブ、ディストーションまでカバーできるブリティッシュ系サウンドが特徴です。
15W から 7W に切替えることもできるので、ボリュームをフルアップしてリッチなドライブサウンドのままレコーディングといったことが可能となっています。
ブティックペダル程度の価格もまた魅力的で、人気が高かったものの2016年に生産完了となりましたが、
ハンドワイアードモデル「TINY TERROR Hard Wired Edition」
2チャンネル仕様となった「DUAL TERROR」
ハイゲインモデル「Dark Terror」
ベース用「TERROR BASS 500」
さらに小型化したモデル「Micro Terror」
2018年5月に登場したアップグレードモデル「ROCKER 15 TERROR」
など、数多くの派生製品がリリースされています。
出力 | 15W/7W |
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仕様 | ■コントロール:VOLUME, TONE, GAIN ■真空管;プリ管 2 x 12AX7A(ECC83)、パワー管2x EL84 ■スピーカー出力:1 x 8 Ω, 2x 16 Ω ■キャリングバッグ付属 ■寸法:30 X 15 X 19 cm ■重量:6kg |
No.2811:フルドライブ 2014年7月1日
【アンプの魅力】
昨今のミニアンプの流行りはこのアンプから始まったと言って良いでしょう。
ORANGEが提案するサウンドは如何に??
【サウンド】
シングルコイルで試奏
ORANGE特有のジューシーさはしっかり継承されています。
驚くべき音質ですね。小さくてもしっかりと「ギターアンプ」です。
ハイの抜けはあまり良く無いですが、イコライザーで修正は可能です。
ハムバッカーで試奏
より歪む事により中域の存在感が増しました。
粘りますし、弾いていて気持ちのよい音です。
【他のアンプと比較して】
スタンダードなマーシャル JCM2000 と比較
特有のジューシーさはマーシャルには出せない魅力です。
サイズ、ワット数による音圧や余裕感はさすがに負けてしまいます。
しかし、このサイズの魅力はとても大きく、単純比較は出来ないと思います。
マイキングすれば中規模ライブハウスでも十分使用出来ますし、音質も全く問題ありません。
【機材とのマッチング】
シングル、ハムバッカー共に相性は良いです。
チャンネルが1つなので、ギターの信号をラインセレクターで分岐し、1台はライブハウスのアンプでクリーントーン、1台をTINY TERRORで歪みと使い分けるのも良いかもしれませんよ!