メーカー | Friedman |
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カテゴリ | 小型アンプヘッド |
発売時期 | 2016年 |
価格 | 191,800 円 (税込) ※1 |
FRIEDMAN DIRTY SHIRLEY MINIシリーズは、60~70年代のクラシック・ロックのダーティなサウンドがコンパクトなサイズで再現できる、20Wのフルチューブ・アンプヘッド。FRIEDMAN創業者自らの設計で、ハイゲインながらも輪郭のはっきりしたサウンドを楽しむことができます。
FRIEDMANはLAミュージック・シーンで最も有名なアンプ改造、デザインのプロフェッショナルであるデイブ・フリードマン氏が創業した、改造マーシャル系のアンプが有名なアンプ・メーカーです。このDIRTY SHIRLEY MINIシリーズの設計もフリードマン氏が行っており、90年代初頭から数々のミュージシャンのためにギター・リグをデザイン、製作してきた氏のノウハウが存分につぎ込まれています。
フリードマン氏曰く、本シリーズはDIRTY SHIRLEY 40の「妹分」という位置付けで、より小型に、軽量にモディファイされています。DIRTY SHIRLEY 40は60~70年代のブリティッシュ・クラシック・アンプのダーティな歪みを意識した40Wのアンプですが、20Wの本シリーズにもその思想はしっかりと受け継がれています。
アンプの小型化に伴い、DIRTY SHIRLEY 40では2本の5881を採用していたパワー管部についても、本シリーズでは2本のEL84に変更されています。デイブ・フリードマンは5881の特徴的なタイトなボトム・エンドとミッド・レンジを再現すべく、カスタム・メイドのコンデンサーや米国製トランスを使用し、可能な限りクリアなシグナルが得られるようにアンプを設計しました。配線は全て米国にてハンド・ワイアードで行われているほか、過酷なツアーにも耐えられるように頑強につくられています。
小型ながらも3バンド・イコライザーを装備しており、音量や求めるキャラクターによって各ノブを調節します。
「BASS」は低音成分、ボトム・エンドの量を決定します。アンプの音量自体が大きくなると共に音に含まれる低音成分も多くなるため、そのような場合に少し下げることですっきりとしたサウンドを作るのに役立ちます。また、小音量で演奏する場合は7~10あたりから音作りを始めるのがよいでしょう。
「MIDDLE」中音域の調節を行うノブです。低めに設定すると中域がスクープされた、いわゆる「ドンシャリ」的なサウンドに、高く設定するとヌケのある、バンドの中でも埋もれないサウンドに変化します。
「TREBLE」は高音域の調節を行うノブで、5あたりから音作りを始め、好みに合わせて調節するとスムーズです。
なお、電源ボタンは通常のチューブ・アンプに装備されているようなSTANDBYスイッチとON/OFFスイッチの両方を役割を1つで兼ねています。真空管の寿命を延ばすため、ONにしてから1分間は信号をアンプに送らないことが推奨されており、注意が必要です。
ハイゲイン・アンプとして設計されたシングル・チャンネルのシンプルなアンプではありますが、「GAIN」と「MASTER」のコントロールによって、ブルースやクラシック・ロック、ヘヴィなサウンドのロックやメタルなど、様々なスタイルの音楽に合ったサウンドを作ることができます。 また歪みの量を大まかに調節する3-WAYの「S」トグル・スイッチも装備されていますが、これはDIRTY SHIRLEY 40には搭載されておらず、DIRTY SHIRLY MINIシリーズから搭載された新たな機能です。
全体的なサウンドとしては、FRIEDMANのアンプらしいタイトなボトム・エンドと豊かな倍音成分が特徴的です。ギターのボリューム・コントロールにも過敏に反応するため、アンプをハイゲインに設定しても、分離感、輪郭のあるサウンドを保ちます。
モダンなアンプらしく、エフェクター類とのマッチングも意識して設計されています。特にブースター、オーバー・ドライブ、フェイザー、フランジャー、トレモロ、ワウなどとの相性が抜群であり、FXループも搭載しているため、クラシカルなサウンドでありながらSEND/RETURNを利用したルーティングで演奏することができます。このFXループももちろんデイブ・フリードマンの設計によるもので、信号のロスを極力防ぎ、透明度の高いサウンドが実現できるようにカスタムされています。そのため、FRIEDMANはループに使用するケーブルを高品質なものにすることを推奨しています。
なお、FRIEDMANはこのアンプでの音作りを「BASS」=10、「MIDDLE」=6~7、「TREBLE」=5に設定してスタートすることをプレイヤーに勧めています。また、60~70年代のクラシック・ロック・サウンドが欲しい場合にはゲインを下げてマスターを上げ、よりモダンなサウンドが欲しい場合にはゲインを7~10に設定するのがよいとのことです。FRIEDMANの公式サイトでは、DIRTY SHIRLEY MINIシリーズのビデオ・チュートリアルや設定の例が公開されており、音作りに役立つ情報が集まっています。
出力 | 20W |
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仕様 | ■コントロール:GAIN, MASTER VOLUME, BASS, MIDDLE, TREBLE, 3-WAY GAIN STRUCTURE Switch ■真空管:パワー管 … EL84 × 2、プリ管 … 12AX7 × 3 ■スピーカーアウト:8, or 16Ω ■寸法:21(D) × 46(W) × 21.5(H) (cm) ■重量:9.3kg |
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