BOGNER ATMA 18は、小型アンプに3chを組み込むという先進的なコンセプトと、アルミニウムと木材を組み合わせた実験的なデザインが特徴的な、ベッドルームからステージまで幅広いシーンをカバーするミニサイズのアンプヘッド。トラディショナルなサウンドからモダンなトーンまで、豊富なトーンを作りだすことができます。


パワー・アンプ部にはEL84管を、整流管にEZ81を採用。
本機には小型で軽量な筐体ながらも、「cl（クリーン）」、「cr（クランチ）」、「so（ソロ）」の3チャンネルが搭載されており、フロント・パネルの「cl / cr / so」トグル・スイッチで選択することができます。選択したチャンネルで使用できるコントロールは変わりますが、その時点で使用できるノブは直上のLEDが点灯するためわかりやすいです。また フット・コントローラーを用いたチャンネルの切り替えも可能です。

「60 / 70 / 80」トグル・スイッチはクランチ・チャンネルとソロ・チャンネルにおいて、ギター、ピックアップ、プレイする音楽のスタイルに合わせてそれぞれ適した特性のゲインを選択することができます。
「60」は低いゲインのプレキシやベースマンに似たトーンです。ドライブ・サウンドを得るにはゲインを高く設定する必要がありますが、あえて低く設定することでセカンド・クリーン・チャンネル的な使用も見込めます。パワー・アンプからのドライブが得られるくらいの大きな音量でのプレイで本領を発揮します。
「70」は中程度の歪み量で、周波数スペクトルをわずかに狭めることで、よりレンジを絞ったクリアーなサウンドが得られます。
「80」は最も深い歪みが得られ、小音量での演奏にも適したサウンドです。


「g」ノブ（ゲイン、cr / so）で歪み量の調節を行います。バック・パネルの「cr gain」はクランチ・チャンネルとソロ・チャンネルのゲインの差（クランチ・ゲイン）を設定することができるノブで、最大にするとクランチ・チャンネルのゲインはソロ・チャンネルとほぼ同じになります。同等の歪み量で異なるボリューム設定のチャンネルを切り替えたい場合に便利です。


「t」ノブ（トーン、cl）はトーンとゲインのキャラクターを決定するノブです。「b / d」トグル・スイッチとあわせて使用することで、非常に柔軟な音作りをすることが可能です。このノブを基準となる12時より左に下げると、中域がスクープされたFenderのブラック・フェイスのアンプを感じさせるサウンドに変化し、ローゲインで低域、高域が強調されたトーンが得られます。ノブを右に回していくとゲインが増え、クラシックなツイード・アンプのトーンを彷彿とさせるうなるような中音域が加わります。


「b」、「m」、「t」ノブ（ベース, ミドル, トレブル、cr / so）は3バンドのイコライザーで、3つ並んでいる「v」ノブ（ボリューム、cl / cr / so）は各チャンネルの音量を個別に設定することができます。


「b / d」3ポジション・トグル・スイッチ（ブライト/ダーク、cl）はダーク、ニュートラル、ブライトのいずれかを選択できるスイッチで、ボリュームを大きくすると、このスイッチの効果は薄くなります。


フロント・パネル一番右のパワー・インジケーター・ランプはアンプの電源が入っていることを示すのに加え、入力レベルに反応し演奏の強弱に合わせて点滅します。


バック・パネルにはFXループやフット・スイッチ接続用の端子のほかにも、様々な機能が搭載されています。


「vintage / modern」スイッチはパワー・アンプ回路に作用し、ワイドでオープンなダイナミックさを持つ「vintage」と、より高密度でタイトなレスポンスを持つ「modern」のどちらかを選択できます。


「pwr / atte」はアンプの出力を1, 5, 18Wの中から選べるスイッチで、自宅など大きな音を出すことができない環境で練習する際には非常に役立ちます。