DEPT.10 AMPED 3は、クリーンから深く歪んだサウンドまで幅広く対応する、100Wフロア・アンプです。パワー管のレスポンスやアンプのキャラクターを変化させるBLACKSTAR独自の技術が多数盛り込まれ、真空管アンプのようなリアルさと、真空管アンプにはない音作りの柔軟さを備えた一台です。




本機はクリーン、クランチ、オーバードライブの3チャンネルを装備し、各チャンネルには2つずつボイス・オプションが用意されています。基本的にはゲインが浅め/深めの2種類となっており、クリーン・サウンドから深く歪んだドライブ・サウンドまで幅広くカバーしています。また歪み量だけでなく、サウンドのキャラクターもボイス・オプションごとにそれぞれ別のものとなっており、本機ひとつで合計6つのサウンドを使い分けることができます。また、後述の「RESPONSE」、「ISF」コントロールと組み合わせれば、ヴォイシングの幅はさらに広がります。


フットスイッチでこれらのチャンネルを切り替えて使用するマニュアル・モードと、各フットスイッチごとにプリセットを保存し、呼び出して使用できるパッチ・モードの2モードが用意されており、用途に合わせた柔軟なコントロールが可能です。


3チャンネルとは独立して、フットスイッチでON/OFFを切り替えられるブースト・セクションとリバーブを装備しています。ブースト回路の位置もPRE/POSTを選択することが可能で、歪み量のプッシュにもソロの音量ブーストにも使える便利なセクションです。リバーブはDARK/LIGHTのトグル・スイッチでキャラクターを切り替えられ、1ノブ・タイプのシンプルなコントロールながらも高品位なサウンドです。




実機のチューブ・アンプのパワー管のレスポンスを忠実に再現する「RESPONSE」のコントロールや、キャビネットのみでなくマイクやルームのシミュレーションまでもを再現する「CabRig」テクノロジーなど、BLACKSTAR独自の技術が満載です。
このほかのBLACKSTARの独自技術としては、「ISF」のコントロールが挙げられます。アンプのヴォイシングを3バンドのEQと連動しつつ変化させられるもので、左に回し切ればローが締まり中音域が特徴的なアメリカンなサウンド、右に回し切ればウッディな英国風アンプのサウンドに変化します。


「RESPONSE」のトグル・スイッチで、シミュレートするパワー管の種類を選択することができます。VOX AC30などにも搭載されている、コンプレッション感とブレイクアップが特徴的なEL84、Marshallなどのブリティッシュ・アンプに搭載されているEL34、FenderやMesa Boogieなどのアメリカン・アンプに搭載されている6L6の3種類が用意されており、「ISF」のコントロールと合わせてヴォイシングを自由に変化させることができます。


入出力系統も豊富です。通常のエフェクターのようにボードに組み込むのはもちろんのこと、XLR端子を使用してミキサーに接続すれば、ライブでも思い通りのトーンを使用できます。USBポートも装備し、PC/Macに接続することで専用ソフト「Architect」からプリセットやCabRigの編集を行ったり、本機をオーディオ・インターフェイスとしてそのままDAWなどでレコーディングを行うことができます。
スピーカー・アウトも装備しており、キャビネットに接続して使用することも可能です。スピーカー・アウトは8Ωと16Ωの2種類が用意されており、ヘッドルームを高く設計した独自のパワー・アンプを搭載しているため、16Ω出力であっても十分なパワーを出力します。
そのほかにもエフェクト・ループやMIDIによるコントロール、他のエフェクターへのDC9V出力2ポートなど、プレイをサポートする機能が様々搭載されています。


またパワー・リダクションにも対応しており、1W/20W/100Wの3種類からトグル・スイッチで簡単にワッテージを変更することができます。ステージでもスタジオでも、常に最適な音量でプレイする一助になる機能です。