VX50シリーズは、KORGとノリタケ伊勢電子との共同開発によって誕生した新しい真空管「Nutube」を搭載したコンボアンプ。Nutubeの恩恵によって超軽量かつコンパクトながら50Wの大出力と迫真の真空管サウンドを実現したコンパクトなアンプとなっています。

KORGとしては2017年3月に登場した超小型アンプヘッド「VOX MV50シリーズ」以来となるNutube搭載アンプ。今回登場したVX50シリーズも、Nutubeを採用したことによって性能面では小型化／省電力化／超寿命に、そしてサウンド面では豊かな倍音成分／独特なコンプレッション感／素早いレスポンスなど、アナログならではのファット&パワフルなサウンドが得られます。
アンプのキャビネット部分は「VOX VXシリーズ」を継承した独自構造に、さらにバスレフと補強構造を新設計。より高音質に、そしてより大出力で芳醇なローエンドを出力。自宅やスタジオ練習、カフェなど小規模のライブ、ステージ用モニターとしても活躍します。

VX50シリーズのラインナップ

ラインナップはアコースティックギター用の「VX50 AG」、ベース用の「VX50 BA」、キーボード用の「VX50 KB」の3機種。8インチ・スピーカー搭載、寸法：354×208×313（W×D×H）mm、重量：4.1kg（AG、KB）／4.5kg（BA）、外部音源を鳴らすAUX IN／ヘッドフォン端子などは共通ですが、操作系統やスピーカー構成がモデル毎に異なり、それぞれが担当する楽器特性を鮮やかに表現するため最適化されています。

VX50 AG

オーガニックなアース・カラーが特徴の「VX50 AG」は、入力端子にギターをつなぐINSTRUMENT（標準フォーン入力）端子／マイクを繋ぐMIC（XLR入力）端子の2つのインプットを搭載したアコースティックギター用。弾き方りパフォーマンスに最適なモデルです。8インチ・コアキシャル・スピーカー1基搭載、LINE OUT端子を装備、2チャンネルそれぞれにエフェクト（コーラス、リバーブ）を搭載し、独立したパラメータ操作が可能となっています。

INSTRUMENT には VOLUME、3バンドEQ、エフェクト（CHORUS/REVERB/CHO+RVB）、ハウリングを軽減するPHASEスイッチを搭載。
MIC には VOLUME, BASS, TREBLE, REVERB, MASTER, ファンタム電源スイッチを搭載。コンデンサーマイクの使用も可能です。

VX50 BA

縦型ロゴ、そしてレッド・カラーにメタル・グリルのルックスでロックテイスト溢れる「VX50 BA」は、INPUT端子は一つのみのベース用。MASTER, GAINに加えてコンプレッサー／ドライブ・エフェクトのON/OFFスイッチを搭載。イコライザーはBASS, LO MID, HI MID, TREBLEの4バンドEQとなっており、特に中域の周波数帯域の調節を細かく行うことができます。キャビネットは低域をより強調するためダクトを2本搭載、パワー感と迫力のある低音を実現。DIRECT OUT端子からPAに直接信号を送ることもできます。

VX50 KB

3つのインプットが用意された3チャンネル仕様の「VX50 KB」は、持ち運べる簡易PAシステムとしても優秀なポータブル・キーボード・アンプ。3つそれぞれに独立したボリュームツマミを装備、CH3はマイク入力にも対応できるようLINE/MIC切替スイッチやPHASEスイッチを搭載しています。キーボード3台、もしくはキーボード2台にマイク1本という使い方もできるなど多彩な用途に対応できるモデルとなっています。その他8インチスピーカーにツイーターを備えたコアキシャル2Wayスピーカー、3バンドEQは共通、LINE OUT端子が装備されています。