メーカー | Diezel |
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カテゴリ | 小型アンプヘッド |
発売時期 | 2021年8月 |
価格 | 46,600 円 (税込) ※1 |
Diezel VH microは、同社の定番ハイゲイン・アンプ「VH4」のチャンネル3のメガ・ディストーション・サウンドをベースに、小型・軽量で運搬しやすく、かつDiezelらしい音色はそのままに、というコンセプトのもと再現されたコンパクトなソリッドステート・アンプヘッドです。
VH4は1994年、Diezel社の創業と同時に発表されたDiezel社の中でも最も息の長いプロダクトのひとつです。突如現れたドイツのアンプ・メーカーからリリースされたこのVH4はKT77を4本搭載した100Wの出力を誇るフル・チューブ・アンプで、低域の再生能力に非常に優れているアンプでした。メタリカのジェイムズ・ヘットフィールド氏が使用したことによりその名が広く知れ渡るようになり、ヘヴィ・メタルなど、ドロップ・チューニングを多用するジャンルのギタリストに特に好まれるようになりました。現在では幅広いジャンルのギタリストに親しまれており、ソフトウェア・アンプ・シミュレーターなどでもハイゲイン・アンプの定番機種としてラインナップされているのを多く見かけます。
VH4はそれぞれサウンドの違うチャンネルが4つ搭載されており、 チャンネル1=クリーン、チャンネル2=クランチ、チャンネル3=メガ・ディストーション、チャンネル4=さらにゲインの高いディストーション といったように、ゲイン量で分かれています。VH microではこの中でも最も象徴的なトーンであるチャンネル3のハイゲイン・サウンドをモチーフに開発されています。
Diezel社としてもVH4はかなり売れ線として認識しているようで、VH4のチャンネル1と3のみを取り出した「VH2」や、高性能のDSPエフェクトとカラー・ディスプレイを搭載したモダンな多機能アンプ「VHX」など、VH4のトーンをベースにした製品開発をこれまでにも多く行ってきています。その中でもやはり特にチャンネル3のサウンドはお気に入りらしく、「VH4 PEDAL」、「VH4-2 PEDAL」など、ペダル・タイプのディストーション/プリ・アンプとしてしばしばリプロダクトされています。
Diezelのペダル「VH4-2 PEDAL」「Herbert PEDAL」を弾き比べてみた! - エレキギター博士
フル・サイズのヘッドであるVH4は重量が21kgと、移動手段が徒歩や電車に限られるプレイヤーにとって、可搬性という点では少し難がありました。しかし「VH micro」は大幅にサイズ・ダウンし、重量も1.8kgと、VH4の10分の1以下となっています。出力は30W、アンプの駆動方式はチューブからソリッドステートに変更されたものの、VH4のオーセンティックなサウンドは忠実に再現されています。ソリッドステートに変更されたことで音量の変化に伴う音質の変化も少なくなったため、むしろ喜ばしい変更と受け止めるギタリストも多いかもしれません。
「VH micro」のコントロールはプリ・アンプ部のゲイン、ボリューム、3バンドEQ、そしてパワー・アンプ部のマスター・ボリューム、超高域と超低域をそれぞれ調節する「Presence」と「Deep」と、VH4のチャンネル3を使用した場合とほとんど同じ構成です。プリ・アンプ部のボリュームとパラレル・ループのボリュームは削がれていますが、サウンドに大きく影響が及ぶ主要なコントロールについてはVH4のスタイルを完全に受け継いでいます。
背面にはVH4と同じくエフェクト・ループが装備されています。MIDI IN/OUTについては省かれていますが、1チャンネルのみの本機においては、MIDIによる制御が必要なシチュエーションはほとんどないため、さして問題はないでしょう。
出力 | 30W |
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仕様 | ■コントロール: Preamp section : Bass, Middle, Treble, Gain Master section : Master, Presence, Deep ■付属:DC24Vパワーサプライ ■スピーカーアウト:8 - 16Ω ■寸法:242(W) × 159(D) × 134(H) (mm) ■重量:1.8kg |
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