Mooer社から、Fender Bassmanのコンボ・アンプをモチーフにして制作された超小型真空管アンプヘッド「Little Monstor BM」が発売されました。2.2kgと軽量で取り回しの良い小型なボディには、頑丈なフルメタル筐体を採用。Fender Bassmanらしいパワフルなトーンと高いピッキングへの追従性を再現し、太く濃厚なアメリカンビンテージトーンを出力します。
Mooer社といえば、お手頃価格ながら高い再現度で人気を博している小型プリアンプ・エフェクター「MicroPreamp」シリーズが有名ですが、「Little Monstor BM」にも、その特徴は受け継がれています。
本器のモデルになったFender/Bassmanですが、元はベース用アンプとして開発されたものの、そのトーンの万能性から様々な場面で使用されました。その中の一つがギターアンプです。扱いやすいファットなサウンドには、プレイヤーだけではなく、当時の多くのクリエイター達も注目しました。後年には、Fender/Bassmanを元として、様々なロックの定番アンプが生まれています。現在の定番ギターアンプの祖ともいえる一台でしょう。
コントロール系統は2wayのトグルスイッチが2つと、ヴォリューム、ゲインコントロールのみ。シンプルな構成で、扱いやすさは抜群です。2種類のトグルスイッチはNORMAL/TOP BOOST、そしてTHIN/MELLOWを切り替えられるようになっています。NORMALはこのアンプの基礎となるトーンを出力し、TOP BOOSTではよりゲインを持ち上げ、高域に少しのブーストを加えます。THIN/MELLOWは、THINではすっきりとして輝くブライトなトーンを、MELLOWではぐっと深く暖かいファットなトーンと、シチュエーション次第で様々なトーンを作ることができます。
コントロールがシンプルなアンプだと音作りが制限されてしまいますが、「Little Monster BM」は、この2つのスイッチによってイコライジング機能が無くても多彩なサウンドメイクが可能になっています。
スピーカーアウトは8Ω、16Ωが選択可能です。
様々な超小型真空管アンプヘッドが各社からリリースされていますが、ビンテージフェンダー系のサウンドをイメージしたものはあまり存在しません。出力は5Wと自宅での演奏や練習用アンプに最適で、小さなギグでスタジオに目当てのアンプが無い時や、大きなアンプの持ち運びが困難な時、そこまで大きなライブハウスではないけどフェンダー系の音が欲しい時など、様々な場面で活躍するでしょう。
小型の真空管アンプとしてはリーズナブルな価格も魅力的です。
同じくMooerから、「Little Monster AC」が発売されていますが、こちらはブリティッシュビンテージトーンをイメージしたものになっています。基本仕様は同一ですので、好みのサウンドを選ぶことができます。
■コントロール:VOLUME、GAIN、NORMAL/TOP BOOST、THIN/MELLOW
■プリアンプチューブ:ECC83 (12A X 7) x1,ECC81 (12AT7) x1
■パワーチューブ:6V6GT x 1
出力 | 5W |
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