《今振り返る》マーシャルアンプの系譜、種類と選び方2017年7月14日

マーシャルアンプの系譜

1962年に産声をあげたJTM45から45年後、JCMシリーズに幕を引いたJCM2000まで。マーシャルの歴史はロックの歴史といわれるほど、ロックギタリスト達にとってマーシャルアンプは重要な存在でした。ここでは、マーシャルアンプのラインナップの中でも、特に歴史的に大きな役割を果たしたモデルを中心に、時系列で紹介します。

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1. マーシャルアンプの歴史 1.1 JTM45 1.2 1959 ~プレキシ・マーシャル 1.3 1962 Bluesbreaker 1.4 JCMシリーズへ 2. 現行ラインナップ 2.1 JVMシリーズ 2.2 DSLシリーズ 2.3 VINTAGEシリーズ 2.4 JCMシリーズ 2.5 HANDWIREDシリーズ 2.6 MGシリーズ 2.7 MINI JUBILEEシリーズ 2.8 MICRO AMP 2.9 ASTORIAシリーズ 2.10 CODE 3. まとめ

歴史的に大きな役割を果たしたマーシャルアンプ達

マーシャルの元祖「JTM45」

マーシャルの創始者、ジム・マーシャルはフェンダーのベースマンを参考にして、アンプの製作を開始します。それが結実したのは1962年、マーシャルブランドとしての第一号が完成しました。完成したモデルは45W仕様であるところから「JTM45」と命名され、これを皮切りとしてマーシャルは本格的にアンプの製造販売を開始します。フェンダー社のアンプとの差別化を図り、アンプとスピーカーを分けたセパレートタイプを提案。キャビネットには12インチスピーカーが4つ収まった4×12キャビネットを開発、これは現在まで続く業界標準となりました。

サウンドは現在に至るマーシャルアンプの香りがすでに漂っており、独特の粘っこさを持つクランチトーンは未だに根強いファンを持ちます。「JTM45」の使用者として、ザ・フーのピート・タウンゼンドは特に有名で、後々までマーシャルとの関わり合いが強かったギタリストとしても知られています。

ヴィンテージマーシャルの代名詞「1959」〜プレキシ・マーシャル

JTM45のヒット後、ロックバンドのライブはさらなる大音量を欲することとなります。ピート・タウンゼントの要望により、急ピッチで100Wモデルの開発が進められました。その結果として登場したのが「1959 SUPER LEAD 100」。マーシャル史上でも最も有名で、ヴィンテージマーシャルの代名詞ともなる銘機です。ピートはジム・マーシャルに8×12のキャビネットの開発を依頼しましたが、運搬の困難さから、4×12キャビネットを縦に積んだスタックスタイルに収まります。このスタックスタイルは現在まで続くマーシャルのトレードマークともなっています。

1965年後半から製造された1959は、67年頃まではコントロール部にアクリルパネルが使われ、その後アルミ製のパネルに置き換わります。このごく初期のモデルに見られるアクリルパネル仕様のものをプレキシマーシャルと呼び、マーシャルらしいサウンドを体現したモデルとして、非常に高い希少価値が付いています。この「プレキシ」という用語自体が、現在では定番マーシャルサウンドを指す名前として定着しているので、聞いたことのある方も多いでしょう。

ちなみに、アルミ製パネルになった後も、73年ごろまではプリント基板は使われず、ハンドワイヤリングで製作されていました。この時期のものもプレキシに劣らない人気を誇っています。

マーシャルのデビュー機であるJTM45はフェンダーのツイードベースマンを参考にして製作されました。1959は本質的にJTM45の延長上にあるため、1959にもフェンダーのベースマンの血が流れていると言って良いでしょう。全く異なる魅力を放つ、英米を代表するフェンダーとマーシャル。フェンダーアンプこそがマーシャルの父であると言ってもあながち的外れではありません。

マーシャル初のコンボアンプ「1962(Bluesbreaker)」

Marshall 1962 Bluesbreaker VINTAGEシリーズから登場した復刻版1962

JTM45開発から4年後の1966年、マーシャルは、自家用車で運搬したいというエリック・クラプトンの要望に応え、12インチのスピーカーを2台搭載した「1962」というコンボアンプを開発します。30Wで2チャンネルのこのアンプは、初号機「JTM45」をベースとし、内部にスピーカーを搭載することでコンパクトにまとめられました。エリック・クラプトン自身が「ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ」で使用したことで一躍有名となり、その由来から「Bluesbreaker」という愛称で呼ばれるようになりました。クリーミーなトーンが持ち味で、ブルースには最適なサウンドを出力します。

その由来ゆえに、マーシャルのラインナップの中でも異彩を放つ存在感があり、「Bluesbreaker」は今では伝説的銘機として語られます。マーシャルはこの後1972年ごろまで、1958、1973などのコンボアンプを矢継ぎ早に開発していくことになります。ちなみに、同社のエフェクターにも同じ「Bluesbreaker」という名のペダルが存在しますが、このアンプのサウンドを模したものです。
Marshall BLUESBREAKER II

大音量で巨大なアンプを欲したピート・タウンゼントと、コンパクトで持ち運びやすいスタイルを要求したエリック・クラプトン。全く逆の要望を持つ二人のギタリストの存在が、マーシャルを育て上げた一つのピースともなっているのは興味深いですね。

JCMシリーズへ

1981年、マーシャル社はアメリカ進出を狙って「JCM800」と銘打った新シリーズを登場させます。これ以前をヴィンテージマーシャルとすれば、JCM800からは現在へと直接続く系譜。銘機「1959 SUPER LEAD 100」はJCM800のシリーズ内におけるいち機種となり、JCMシリーズが幕を開けます。

JCM800

70年代にマーシャルのアンプヘッドとして主流であった1959、1987、2203、2204の4機種。スペックや音質の傾向はそのままに新たに開発を進め、これらをシリーズ化したものがJCM800です。

モデル 1959 1987 2203 2204
出力 100W 50W 100W 50W
マスターボリューム × ×

表:JCM800 4機種の比較

50Wと100Wは音量の差のみならず、音質の差に直結するので、どちらを愛用するかはその人のプレイスタイルに繋がる重要な問題となり、時に論争が起きるほどのこだわりをギタリスト達にもたらしました。当時の50Wの愛用者としてはマイケル・シェンカー、100Wの愛用者としてザック・ワイルドが有名です。

JCM800は当時隆盛を極めたハードロックのブームにも乗り大ヒットします。歴代で最も売れたマーシャルと呼ばれ、JCM800といえば「あの頃のサウンド」で通じるほどに、時代を代表するサウンドでした。まさに80年代ハードロックを体現する一つの象徴的な音を持ち、後のハイゲインアンプへの系譜を切り開いたパイオニア的存在として、そのもたらした功績は計り知れないものがあります。

JCM900

Marshall JCM900 4100 JCM900 4100

90年代の到来と同じくして、よりハイゲイン路線へ舵を切ったJCM900が発表されました。80年代後半にもなると、従来のJCM800に飽き足らなくなったプレイヤー達のハイゲイン改造が氾濫、さらなるハイゲイン志向が高まるのを受けての刷新とされています。

JCM900は800と同じく、4100、4500、2100、2500の4機種がラインナップされ、50Wと100Wの機種が両方あるのも同じです。従来と違う点としてエフェクトループなどの増設、パワー管の保護回路搭載などがあげられます。また、93年頃よりパワー管がEL34から5881に変更され、この変更をもってさらにソリッドなサウンドに変化したと言われています。

モデル 4100 4500 2100 2500
出力 100W 50W 100W 50W
リバーブ × ×
チャンネル数 2ch 2ch 1ch 1ch

表:JCM900 4機種の比較

4機種の中でも4100がJCM900の代表的モデルという位置づけとなっており、現在リハーサルスタジオなどで見かけるJCM900は基本的に4100だと思って差し支えないでしょう。異なるゲインとリバーブ、ボリュームを制御できる完全独立2チャンネル仕様で、JCM800とはまた違った、全帯域が歪んだようなハイゲインが魅力的な一台です。80年代から90年代に掛けてのハードロック・ヘヴィメタル系のサウンドは、このJCM900に代表されます。

JCM2000

Marshall JCM2000 DSL100 JCM2000 DSL100

1999年、新世紀を迎えるにあたり、JCM900に変わる新機種が登場します。それがJCM2000であり、2007年に販売終了となるまで、マーシャルアンプのフラッグシップを務めました。2チャンネルのDSLモデルと3チャンネルのTSLモデルがあり、一般的にJCM2000と言うとDSLモデルを指すことが多く、これは後にDSLシリーズとして派生することになります。

これまでのマーシャルのサウンドを踏襲し、クリーンから破壊的ディストーションまでの幅広いゲイン幅を確保しています。ドライブサウンドについてはUltraとClassicの2種類があり、1959系ヴィンテージサウンドからJCM900系のハイゲインサウンドまでをカバー。ミニスイッチによるEQの調整も可能になっており、サウンドの幅広さは00年代以降の多様な音楽性に幅広く対応出来るものとなりました。

この機種の販売終了後、マーシャルのフラッグシップモデルはJVMシリーズへと受け継ぐことになりましたが、その使い勝手の良さから、今でも全国のリハーサルスタジオの定番機器になっており、街のスタジオでも多々見かけます。

Marshall JCM2000 の使い方・音作りの方法 – エレキギター博士

現行ラインナップ

2010年代以降はフラッグシップとしてJVMが登場、JCM800や1959を筆頭とするヴィンテージマーシャルがリイシューとして新たに名を連ねます。新製品としてオールドスクールなルックスを持つASTORIA、完全デジタルのCODEなどが登場し、かつてないほどマーシャルのラインナップは多岐に渡っています。

JVMシリーズ

マーシャルのフラッグシップモデルとしてJCM2000に代わり登場したJVMシリーズ。2チャンネル、4チャンネルの2種をラインナップし、従来のマーシャルの音を再現して幾通りもの音が出せる、新時代のマーシャルアンプとなっています。

JVM410H、JVM410HS、JVM210H、JVM205H

Marshall JVM410H JVM410H

4チャンネルの410、2チャンネルの210、205。50Wの205と100Wの410、210。異なる仕様を含む4機種がラインナップされました。サウンドのベーシックな部分は歴代マーシャルの中でも最も支持された2203、1959プレキシ。その上で、ミニスイッチにより、各チャンネル毎に3つずつのサウンドバリエーションを持たせ、歴代マーシャルのほぼ全てのサウンドをプログラムできるようになっています。現代的な仕様を最大限に使ったチューブアンプで、新時代のマーシャルを体現するアンプとなっています。

この中でもJVM410HSだけは異色の存在で、ジョー・サトリアーニのシグネイチャーモデルとなっています。ノイズゲートが装備されたほか、サウンドの傾向もやや通常版と異なっています。

Marshall JVM410H

DSLシリーズ

従来のJCM2000 DSL100をモデルとして引き継いだもの。JCMの遺伝子を直系で受け継いでいるのはJVMよりもこちらと言えます。

DSL100H、DSL40Cなど

Marshall DSL100H DSL100H

JCM2000のDSL100モデルをそのまま継承したモデル。5Wから100Wまで幅広い出力のものをラインナップし、100W以外のものについてはコンボアンプも展開。値段も抑えられ、自宅での練習などにも気軽に取り入れられるようになりました。フラッグシップの地位こそJVMに譲り渡りましたが、JCMのサウンドをそのまま体現し、優秀なモデルとなって再登場したと言えるでしょう。

Marshall DSL100H
Marshall DSL40C

VINTAGEシリーズ

歴史的銘機として語られている有名な機種を復刻してあらたにラインナップ。2000年代以降高まるヴィンテージ志向にも対応し、ますます人気の高まるシリーズです。

1959SLP

Marshall 1959SLP

マーシャルの代名詞「1959 SUPER LEAD 100」はカリスマ的人気ゆえに常にリイシューの対象となってきています。93年の「1959SLP」、05年の「1959HW」に続き、2017年現在の現行品となる1959リイシューがこのハンドワイヤードシリーズ「1959SLP」。本質的には05年版の1959HWをベースとした仕様となり、マーシャルのスタッフが状態の良い2台のオリジナル1959プレキシを参考とし、新たに作り上げたという曰くを持つモデルです。プリント基板であった93年版とはまるで違う完全ハンドワイアードで、オリジナルを完全に復刻。現代的な仕様としてエフェクトループを追加し、実用面も考えられたリイシューとなりました。
Marshall 1959SLP

1987X

Marshall 1987X

1959の50ワット版とも言える1987は、1959と兄弟機という位置づけも出来ます。こちらもオリジナルにはなかったエフェクトループを搭載。
Marshall 1987X

2555X

Marshall 2555X

1987年、当時隆盛を誇っていたJCM800の2203、2204をベースとして、よりハイゲインに振ったモデルが限定発売されます。3年後に登場するJCM900の布石とも言えるこのモデルは「2555 Jubilee」と名付けられ、限定発売ゆえに伝説的なアンプとされ、現在まで語られています。

「2555X Silver Jubilee」として復刻された当モデルは、オリジナルにあった50Wと100Wの切替こそできませんが、音色の傾向をほぼ同じとし、正確に復刻されています。マーシャルのアンプでも珍しいシルバーの外観もまた特別感を強く感じさせます。


Marshall 2555X

JTM45 2245

Marshall JTM45 2245

マーシャルの記念すべき初号機JTM45の復刻版。外観も全く同じとし、今となってはローゲインながらも粘っこくウォームな中域が特徴的なサウンドもオリジナル通りです。30W仕様。
Marshall JTM45 2245

1962

エリック・クラプトンの使用で有名となった「1962 Bluesbreaker」の復刻。オリジナル同様30Wのコンボアンプで、25ワットの12インチセレッションG12-Mグリーンバックを2台搭載しています。当時のブルースロックの代表的なサウンドがここに凝縮されており、復刻が待たれていたモデルでもあります。
Marshall 1962 Bluesbreaker

JCMシリーズ

JCMの名が残るリイシューのシリーズ。現在は1機種のみ。JCMの系統中、最大のヒットを記録したJCM800が復刻されています。

JCM800 2203

JCM800 2203

4機種あったJCM800の中でも特に人気の2203をそのまま復刻したモデル。80年代より続くハードロックの代表的なサウンドがそのまま得られるため、JCM中でも特に根強い人気を誇ります。
JCM800 2203

HANDWIREDシリーズ

プリント基板を使用せず、全て手作業で結線されたシリーズ。プリント基板が使われていなかった時代のヴィンテージマーシャルの復刻を手作業で行っているもので、現在オリジナルが入手不可能となっているレアなモデルを中心に復刻が進められました。内部の部品、結線から電源トランスに至るまで、可能な限りオリジナルに忠実に再現されています。

2061X

Marshall 2061X

60年代終わり頃から70年代の初めにかけて製造された「2061」の完全復刻。73年頃まで実際に製造されていましたが、大音量化の波に飲まれて消え去ってしまい、今では幻の銘機として語られることが多いモデルです。元々、1962に近い粘っこいクランチトーンを信条とするヴィンテージマーシャルですが、整流管に真空管は使用されず、シリコンダイオードが使用され、ややモダンなスペックを持つのが特徴。

20Wというマーシャルにしては控えめとも言えるワット数ですが、PA使用が前提である現代のライヴ事情であれば、十分実用に耐える音量であり、90年代にピークを迎えたハイゲイン信仰も一段落。まさに復刻されるべくして復刻したといえるモデルです。
Marshall 2061X

1962HW

「1962コンボ」の復刻版。内部のスピーカーには25ワットの12インチセレッションG12-Cグリーンバックを2つ搭載。キャビネットのサイズがオリジナルよりも若干大きめになっていますが、前述のVintageシリーズのもの以上に、よりオリジナルに近いサウンドを実現しています。
Marshall 1962HW

2245THW

ブルースブレイカーの愛称で知られるコンボアンプ「1962」のアンプヘッド版で、オリジナルは現在見かけることがほとんどないレアなもの。オリジナルはマーシャルの第一号機「JTM45」をベースとしており、このリイシュー版もまた同様。モデル名が「2245」となっているのはそれが由来です。スピーカーがない以外は「1962HW」と全く同じ仕様。
Marshall 2245THW

1958X

オリジナルの「1958」は1968年~72年の間に製造されていました。2×10インチ、18ワットのコンボアンプで、「1962」の系譜を引き継ぐものです。10インチのセレッションG10F-15グリーンバックが2台搭載され、オリジナルの枯れたスピーカーを新品の状態から再現出来るようにエイジングされています。18ワットと比較的低出力ゆえに、ボリュームを上げて真空管をドライブさせやすいのは何よりの魅力。オリジナルに搭載されていたトレモロもそのまま引き継がれています。
Marshall 1958X

1973X

1966年~68年に製造されたコンボアンプ。上の「1958」よりも以前に製作されていたモデルということになりますが、スピーカーが2×12インチであるところから、より大型となっています。出力は1958同様18ワットで、真空管を使ったオリジナル同等のトレモロも搭載。スピーカーには12インチのセレッションG12M-20グリーンバックを2台。1958X同様にエイジングされています。
Marshall 1973X

MGシリーズ

マーシャルが練習用アンプとして開発したシリーズ。サウンドはマーシャルの上位モデルを引き継ぎながら、練習用としてAUX IN端子やデジタルエフェクトを装備、はてはプログラムしてマルチエフェクター的使用が可能なモデルまであり、オールインワンモデルとして開発されています。練習用アンプとしての性質が強いモデルではありますが、大出力の50、100ワットのものなどはライブでも十二分に使用に耐えます。

MG●CF

エフェクト非搭載のもの。10ワットのMG10CFと15ワットのMG15CF、リバーブのみ使用可能なMG15CFRを展開。

MG●CFX

エフェクト搭載、プログラム可能なシリーズ。15ワット~100ワットまでの6機種を展開。50ワットのMG50CFX以上のモデルについては、空間系エフェクトの中でもディレイが独立し、使い勝手が増しています。このモデルになると、1台で通常のライブ使用が可能で、100ワットのものについてはアンプヘッドも展開されています。

Marshall MGシリーズ

MINI JUBILEEシリーズ

先に登場した「2555X Silver Jubilee」。オリジナルの「2555」は1987年、限定で発売されましたが、この2555をスモールサイズで復刻したモデルがこのシリーズ。オリジナルと同じくプリ管にECC84、パワー管にEL34を使用。

Miniの名の通り20ワットに出力を落としている上、5ワットと切り替えられる出力切替を搭載しているので、軽めのライブから自宅練習まで幅広い利用が可能です。アンプヘッドとコンボの二種が展開されており、銀の外装が威圧感を与えないので、自宅にも置きやすいデザインです。
Marshall 2525 MINI JUBILEE

MICRO AMP

1ワットの小さなマーシャル。バッテリー駆動ですが、パワフルなマーシャルの音を感じさせるのはさすがの一言。軽い練習用あるいは調度品としても最適な5色展開。MS-4のみ2段スタックとなっています。
MARSHALL MS-2

ASTORIAシリーズ

Marshall ASTORIA

従来のマーシャルの黒のレザーにゴールドパネルというルックスからかけ離れた、新しいマーシャルアンプのシリーズがこのASTORIA。渋いカラーに身を包んだ洒脱な外観には、60年代の初期にわずかに使われたレトロクラシカルなロゴを復活させて配置。今までのマーシャルのイメージに存在する高濃度の粗い歪みや大音量といった、ロック的な価値観を前面に押し出したシリーズとは明らかに違うのがはっきりと分かるものです。

内部はハンドワイヤリングとプリント基板が共存する独特の設計となっており、真空管には、プリ部がECC83、パワー部がKT66、整流管がGZ34を採用。全て本社工場で組み立てが行われ、メイドインイングランドの高い製品基準をクリアしています。

シリーズは3種からなり、ゲイン幅やチャンネル数など少しずつ違うスペックになっています。いずれも出力は30Wと5Wを選ぶことが出来るので、ライブ用のみならず、自宅用としても最適です。

ASTORIA CLASSIC

クリーントーン専用で、外装はグリーン。プリ部だけのボリュームを制御するSENSITIVITYと、音の輪郭を制御し、全体の明暗を決定づけるEDGEという独特のコントロールを配しています。暖かみのあるクリーントーンはまさしくフルチューブならではのもので、エフェクターで歪みを作るギタリストや、ジャズ系のプレイヤーなどにも向いています。

ASTORIA CUSTOM

GAIN、BOOSTを装備し、歪んだ音でソロも取るギタリストに向いた設計となるCUSTOM。外観はレッド。音の太さを制御するBODYや、20dbのゲインアップが可能なブーストスイッチを装備。トゥルーバイパスのエフェクトループも装備しているので、クラシカルなオーバードライブサウンドを得ながら、現代的な仕様の使いやすいアンプになっています。

ASTORIA DUAL

暖かみのあるクリーントーンから、ハイゲインオーバードライブまで、幅広い音作りを可能とした2チャンネル仕様のASTORIA。色はブルー。CUSTOM同様にエフェクトループ、ブーストスイッチの代わりにチャンネル切替のスイッチを装備し、いずれもフットスイッチで制御可能。3機種中最も幅広い音作りが可能で、2チャンネル仕様というところもあり、最も汎用性の高いスペックです。

Marshall ASTORIA

CODE

内部で音を作り出して、それをオーディオ的に出力するデジタルアンプ。LINE6社のSpider等に端を発する系統の製品ですが、CODEは今までこの分野にあまり触れてこなかったマーシャルが送り出すデジタルアンプで、内部に複数のアンプがモデリングされています。現在、25ワットのCODE 25と、50ワットのCODE 50の二種を展開。

オーディオ・ソフトウェアの会社であるSOFTUBE社とタッグを組んで作り上げたその音色は、14種類のプリアンプ、4種類のパワーアンプ、8種類のスピーカーキャビネットと、十分な量に登ります。内蔵エフェクトも多岐に渡り、コンプ、オーバードライブ、コーラス系、ディレイからオートワウ、ピッチシフターまで、至れり尽くせりの状態。

現代的な装備も完備しており、USB接続でPCへのオーディオインターフェース利用、Bluetoothでスマートフォンと接続し、遠隔操作やオーディオスピーカー利用も可能。専用フットコントローラーを別途購入し、プログラムの保存切替を行えばライブでも十分に使用可能と、自宅練習用の枠を越えて運用が出来ます。
Marshall CODE

まとめ

マーシャルの音色について述べるとき、プレキシという単語と共に語られることは多々あります。プレキシマーシャルの音色は今や50年も前のものでありながら、今もなおエレクトリックギターの音色の一つの理想形を体現しています。しかし、それにとどまらず、その後のJCMシリーズも経て、マーシャルが常に新しい音の形を提案してきたことを忘れてはなりません。現在もまたASTORIAシリーズなどで、新しいアンプの形をユーザーに提案し続けています。これからもギタリスト達に愛される優れた製品を、我々に見せてくれることでしょう。

マーシャル系歪みエフェクター特集 – Supernice!エフェクター

最終更新日 : 2017/11/10
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